「SIREN」
先日PlayStation 2用ソフト「SIREN」(サイレン1800円)を買いました。
『バイオハザード』 + 『街』といった感じのホラーアドベンチャーで、スプラッタですね。ウリにしている「視界ジャック」(敵の視点で画面を見れる)は「ダンジョンキーパー」(PC)などの他ゲームでもありました。ザッピングも一方通行で、新要素があるわけではありません。
ただ、非常に難易度が高く、それでいて完成度の高い優れたゲームです。
で、
すっかりはまってしまい、日がな一日居間でプレイしていたところ
母親が難しい顔をして小言を言いました。
「気持ち悪いからもうやめてくれない?」
「え、そうかな?」 ウ、ウ~、ガシッ、グチャ、ア~ァァ~(効果音)
ドンドンドン、グチャッ、ア~ァァ~(効果音)
言われてみれば、音だけ聞いても「アダルトビデオ?」と勘違されてもおかしくない奇声は出ているし、相手を殴ったり、銃で撃ち殺すゲームだしなぁ・・・。
■ゲームと暴力規制
CNet Japan「暴力的ゲームは人間の脳を好戦的に--米研究者ら、fMRIで解き明かす」
本題です。
宮崎勤事件を境になにかと警鐘されているゲームやアニメでの暴力表現ですが、みなさんはどうお考えでしょうか?肯定的でしょうか。否定的でしょうか。
石原知事定例記者会見録
どうやら石原都知事は否定的なようですね。
とはいえ完全な否定ではないし、共感できる部分が多いです。
ゲームの暴力表現が青少年に影響を与える。何もゲームに限ったことではないが
まさにそのとおりだと思います。
「じゃあ、規制すんの?」といきなり行くのではなくて、
本屋にいけば様々なジャンルの本があって、中にはアダルトな風俗雑誌や大藪晴彦のようなハードバイオレンスものもあるし、当然、児童書や教育系の本もあります。
偏ってなければ健全と言ってもいいでしょう。
それに、仮にゲームに影響を受けて事件を起こす人がいたとして、おそらくその人はゲームに影響を受けずとも何か違うものに影響を受けて事件を起こす可能性は高いわけです。
一概に規制して済む話ではありません。
■そこに道徳心はあるのか?
とはいえ、影響があることはまず間違いがありません。
わかっていながらなぜバイオレンス系が多いのでしょう。
一言で言えば「エロは儲かる」と同じで「暴力は儲かる」わけです。
善悪は抜きにして本能に直結したテーマ「エロ&バイオレンス」は最強といえます。
そこで問われるのが「企業(またはメディア)としての社会的貢献とはなにか?」の部分です。
別にそのメーカーが「金儲け至上」を謳っているなら迷わずこのジャンルで勝負するべきです。
ただ、社会的責務を背負って少なからずより良い世の中を目指すべく動いている企業が主力ゲームとして提供してはまずい気がします。
言わば暗黙の了解で存続している風俗産業を大々的にアピールしているのに近いでしょう。
■結局なんなのか
社会問題として規制する前に、良識のある企業が自主規制することはできないでしょうか。
結局はバランスです。
ゲーム屋やゲーム雑誌を見たときに「見渡せどバイオレンス」といった状況がおかしいのであって、
任天堂DSがヒットを飛ばしている「どうぶつの森」や「マリオカート」主体の中にスパイスとしてあればいいのかなと。
汚せば手に入る金を良識のある企業は手に入れるな!ということですね。
その上でボク個人は、娯楽としての必要悪(ゲーム、マンガその他の暴力表現)は肯定的です。
むしろ無いと困ります。
風俗産業にしてもなくなれば犯罪が増加するとの見解があり、立派に役に立っています。
とどのつまり、影響力があり社会的貢献を掲げている企業は理念を守り、提供バランスを保ちましょう。
「人はダメだが、ゾンビなら殺しておっけー」とか、屁理屈を言っていると規制されてしまいます(^^;