2006年11月9日木曜日

日本語力

日本語力

ついさっきまでNHKの「クローズアップ現代」を見ていた。
テーマは「若者の日本語力低下について」だった。

いやはや、学者さんや専門家さんは面白いことを言う。
若者の日本語力低下は

携帯電話のメール

が原因だというのだ。



■言葉はコミュニケーションの道具
引き続き携帯電話のメールが日本語力低下の原因になっているという話だが、
・指でポチポチ押すから(書いたり、話したりしない)
・簡略語表現を使うから
・漢字が自動変換されるから
・絵文字等で表現できてしまうから(言葉数が少なくて済む)

というのが理由らしい。
正直ボクはこれには全く根拠がないと思っている。
NHKを見ながら吹き出してしまったほどだ。
決して驕るわけではなく、ボクは国語の成績が非常に良かった。授業も真面目に聞いていなかったし、勉強もほどほどだったのに常にトップクラスだった。それは単純に本を大量に読んでいたからである。
頭の出来云々ではなくて、読書の絶対量が半端ではなかったのだ。一日に単行本を4冊読んでた時期がある。そして誰でもそれだけ読んでいれば嫌でも読解力、日本語力は上がったに違いない。
で、本題に戻ると、
ゆとり教育で全体の学力が低下しているこのご時勢に「日本語力の低下はメールのせいだ」とおっしゃる先生まで出てきた。滑稽だ。
百歩譲って携帯メールのせいだったとしよう。
それがどうしたというのだ。
そもそも日本語力とはなんだろう。
メール世代がそれで意思疎通を図れているならそれでいいじゃないか。

言葉はコミュニケーションの道具

であって、相手に意味が伝わればいい。
そして番組は、日本語力の低下によってマニュアルの理解不足が起き、生産性がダウンした工場があると話をつづける。
そこの社員は国語の勉強を強要され、辞書を4冊も購入したそうだ。笑えない。
マニュアルは意図が相手に伝わればいいのだから、いっそ図解やマンガ、平素な文章でいいじゃあるまいか。
果てには社員研修と称して5時間書き取りを行わせる会社も取り上げられていた。
シゴキだ。
ボクは鉛筆の持ち方に問題があるのか、数十分書いただけで指が痛くなるので5時間もぶっ通しでやらされたら拷問以外の何者でもない。


謎だ。これがほんとに日本の現状なのか?
一部の特殊な事例をムリに集めたんじゃあるまいか「クローズアップ現代」。
日本語力をアップしたければ本を読め、ついでにいうが、意思疎通できているなら日本語力アップなど必要ない。
それがたかすけの感想である。

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