2006年7月12日水曜日

ミサイル発射五秒前

■□■□ 【社会や思想系】 ■□■□

北朝鮮がミサイルを立て続けに7発発射したニュースは耳に新しいと思う。
朝日ニュース特集 :「北朝鮮ミサイル発射」

これだけ大事になっているのになぜアメリカは軍事行動を起こさないのか?
「大量破壊兵器を保有している!」とウソをついてまでイラクを制圧しておきながら、現実的に「大量破壊兵器を保有している」北朝鮮にはいやに消極的である。

という世界のお話。



■資本主義社会は公平ではなく各国の軍事力、パワーバランスで成り立っている
いまさら言うまでもなく、アメリカがイラクを攻め落としたのはそこに

があったから。
戦争は外交のひとつであり、経済の損得で行われるというのがボクの見解です。
「全ては金が優先する」それが資本主義の原点であり、イコール「アメリカ」です。
人の命など屁とも思わない現実がそこにあります。きれいごとは抜きでいきますね。
■フェアトレードはあるのか?
まずは経済のお話から。専門家ではないのであくまでボクの視点でお話します。
よく物価の高い国、安い国ってありますよね?
日本でも「老後は南の国でゆったりおくろう」といった話題を耳にしたことはありませんか?
当たり前の話ですが、国の貨幣価値がそれぞれで異なるため、物価が安い国に金を持って移住すればそこでは大金持ちになるのです。
おかしくないですか? 当然でしょうか?
日本で一時間働いた給料を仮に1000円とします。それをもって物価が安い国に渡れば1万円分の価値になったりするわけです。これは

フェアトレード

ではありません。
はっきり言うなら、アメリカが世界の王として君臨するための資本主義の仕掛けなのです。
■パワーバランス
なぜそういうことになるのでしょうか?
経済の仕組みではなく、単に国力の話をするなら、力が強い国(軍事力がある国)の貨幣価値は高いのです。
そして日本には建前上軍隊はいないことになっていますが、アメリカの植民地なのでその恩恵を十分に受けています。受けてはいますが、アメリカにとって日本はロシアや北朝鮮への牽制用基地なのでぶっちゃけ実際に攻撃されない以上軍を動かすメリットがないのです。
■そこでミサイル発射
こんな世界で外交上、また交渉力をあげるには一番手っ取り早いのが核を保有しそれをアピールすることです。核縮小を謳いながら自国に核を溜め込んでいるアメリカの平和宣言はまさに「核ミサイルの発射ボタンに右手をかけながら、仲良くしようと左手を差し出している」比喩が合っています。
決してボクは北朝鮮の肩を持つわけではないのですが、貧しく、しかも対立している国がミサイルを発射して軍事アピールするのは正常といえます。つまり、やっかいなことにバカじゃないってことです。
■そして日本は?
ミサイル問題にたいして制裁をする必要はない。と考えます。
北朝鮮が実際に日本に核ミサイルを撃ち込むメリットは皆無です。
むしろ、実害のある拉致問題に対し徹底的に戦う義務が日本政府にはあります。
「国民」が誘拐されたんですよ?
これを解決できないようでは国家が機能しているとは到底いえません。
「パンチラ盗撮で警部を逮捕」などどうでもいいことです。そんな無駄なことに金を使うまえに有り金をはたいてでも解決すべき問題がこの拉致問題でしょう。
仮にこんな事件がアメリカで起こったら、それこそ戦争もありえると思えます。
国が国民を守るのはもっともプライオリティが高い話です。
■そして北朝鮮は?
正常な思考で言わせてもらうと、ほとぼりが冷めた頃合、早くて秋ごろでしょうか。
また打ちますよ、ミサイル。
至極当然です。これは外交の一つであって、アピールなんですから。
「こちらにはやり返す力がある。」
というのを定期的に見せる必要があるんですね。
これは北朝鮮だけの問題ではなく、そういう世界(つまりパワーバランス)を構築したアメリカが温床にあるのです。かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」ではないですが、公平な第3者によるパワーバランス機構がない以上、これからもずっと続く問題でしょう。


■まとめ
日本政府はミサイルにビビらず、まずは拉致問題を解決しましょう。

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