2006年7月19日水曜日

人材派遣とプログラマ

■□■□ 【社会や思想系】 ■□■□

ボクは就職活動をほとんどせず、面接1回で入社できるような小さなソフトハウス(中身は人材派遣)に勤めていました。おかげで、日立、Canon、MicroSoft、NTT、NECなどなど数年の間にいくつもの大手で仕事をする機会がありました。そのときの教訓をひとつ書きたいと思います。

人材派遣を頼んでいる、もしくは頼もうと思っている方向けの記事です。


■人材派遣の落とし穴
プログラムの開発で人材派遣を利用するのはもはや当たり前になっています。社員として一生責任を負う必要がなく、完成まで人手を確保できればいいというのは使い勝手がいいからでしょう。ボク自身も派遣または個人事業主として幾度となくプロジェクトに参加しました。
その中で感じたもっとも大きな落とし穴は

「実力があるのに派遣を続けている人材はプロジェクトを破壊するだけの性格的問題を抱えている」

場合が多いということです。ボクがみたところ50%くらいの高確率です。
「嫌な目にあったんだね~。可愛そうに。」と思われるかもしれませんが、冷静に過去を振り返ると何人もそういった方をみたことに気づきました。
第一に総合的に優秀な方はそこの社員になる長期に渡り継続するのが通常だからです。当然会社の理由で短期で終了してしまうこともあるでしょうが、問題を抱えている人材は会社の理由如何ではなくプロジェクトを壊滅に追い込みます。技術的な問題ではなく人間関係の悪化によってです。

■ロンリーウルフは格好がいいのか?
経験といえばいいのでしょうか。何人もそういった方をみていると共通点らしきものに気づきます。それは
・ロンリーウルフを気取っている
・実力はそれなりにある
・自信がみてとれる
・変な謙遜をしたりする。
・職場と職場外(休憩所など)での話しぶりが大いに違う
でしょう。
実際そういうデンジャーな人種は会って一言二言会話すればわかるようになりました。「ああ、こいつ危険なやつだな」と。
しかし不思議なのは、ボクですら危険性がわかるのになぜ採用した人事(大抵はプロジェクトリーダー)の方は見抜けないのでしょうか。

■個人の実力=チームの成功ではない
それは彼らが共通してプライドが高く、実力もそれなりに持っていて、かつ権限がある人物に対する応対を知っているからです。
「それならいいんじゃない?採用だよ」と思う方もいるでしょうが、ちょっと待ってください。
仕事における成功とは一部分のパーツの完成ではなく、チーム全体が成しえる目標達成であることを思い出してください。仮に個人の能力が0.9だったとしても、その人のおかげで全体が0.1アップするのなら総合的には成功に近づいており、その逆で1.5の能力を持った人を引き入れ、2人の人間が効率ダウン、あるいは辞めることになってしまったのなら総合的にマイナスということです。
じゃあ、そういう人物は不採用なのか?というと、チームに入れるのではなく受託といった形で丸投げし、他との連携はとらせない形が理想でしょう。

■で、何の話なのか
実際に具体例や体験談を書きたいところですが文章が長くなってしまうので抽象的にとどめておきます。今回は危険な人物について話題にしましたが、立派な人材は逆に一目見ただけではわからないことが多いです。
まさか人事に携わる方がこのブログを読まれるとは思いませんが、気にとめておけば今後役に立つ場面があるかもしれません。実際のところ極一部の天才を除き人の能力はそれほど差がありません。技術力よりもはるかに高いウエイトで人間性を重視した採用が人材派遣では求められるでしょう。
※説得力のない文章ですいません。一応たかすけは認定心理士の資格を持っています。

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。
    なんにせよ自分のやりたい事が見つかれば長続きすると思うのですが。
    難しいものです。

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  2. miuraさん、こんにちわ
    そうですね。やりたい事を長く続けられる職場に憧れます。
    話が逸れてしまい恐縮ですが、本文の方では
    ある程度実力は持っていが、性格(人間性)的に問題があり、あちこちの職場を渡り続ける派遣プログラマの危険性について語っています。
    彼らは例外なくプロジェクト全体に影響を及ぼします。
    自信過剰からなのか、イライラしているのか、職場にいる人と協力しないだけでなく非常に攻撃的に接するんですね。
    どの職場にもいるのかもしれませんが、経験上その割合が多かったので記事にしてみました。

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