イラク 日本人拘束

「イラクで日本人が拘束される」



再びイラクで日本人が拘束された。拘束されたのは英国の警備会社「ハート・セキュリティー」勤務の斎藤昭彦さん。報道を見る限り、自衛隊、フランスの外国人部隊を渡り歩いた猛者だ。

あきらかに民間人ではない。その背景もあってか、記者会見に臨んだご家族の表明は「危険を承知の上なので国の対応に従います」といった内容で潔い。ただ、10年間ほぼ連絡はなかったそうなので、身内的な感情は少なかったかもしれない。薄情な意味ではなく、やはり10年ぐらい兄と交流のない友人に「兄貴が捕まったらどうする？」と尋ねてみたところ、

「コメント」に困る。自己責任でと言うしか。

と回答してくれた。実際のところそうなのだろう。
ところで、拘束した武装勢力とされる「アンサール・スンナ」は、かつて日本人３人を誘拐した「サラヤ・ムジャヒディン（聖戦士軍団）」の一派である。この武装組織の目標は「米国と協力者に罰下すこと」であり、かつて自衛隊のイラク撤退を要求している。
今回も呑むことができない要求があるだろう。みせしめだ。
血の連鎖を断ち切るには物資を置いて撤退しかないし、まともに考えれば、それで十分人道支援なのだが、そうはいかない。
アメリカは石油が欲しくて戦争したのだから。
ちなみに日本人３人が拘束されたときは東証１部と２部に上場されていた株式の時価総額が一気に１３兆５千億円減ったそうだ。日本政府、そしてメディアは国際社会に恥じる報道をしないよう慎重に対応してほしい。
それから最新イラク情報用にアルジャジーラへのリンクをつけておきます。読めないんだけどね。